年末年始に読みたい本を独断と偏見でご紹介!‐その1
もぉーいーくつねーるーとーおしょおーがーつー、
なんて、悠長に歌っている場合ではありません泣
年末進行、月末の経理の締めなど
皆さんてんやわんやではないでしょうか?
しかも! 今年の年末年始のおやすみはカレンダー事情により
なんか、ちょっと、短いですよね……
いや、でもガッカリしても始まりません。
なんとか、楽しみを見つけましょう!
ufufuTVスタッフWが独断と偏見で選ぶ、
少しまとまった時間があるときに読みたい本をご紹介します!
ちなみに、かなり個人の好み溢れるラインナップですので
他のスタッフが読んでみたいかどうかは、知りません。
あくまでも、スタッフW、個人的見解です。
1.水滸伝 全19巻 著者:北方謙三 集英社文庫
のっけから、賛否の分かれそうな本を紹介してみました。
中国を舞台とした、歴史小説です。
まず、全19巻。長いです。
おそらくお正月休みでは読み終わらないでしょう……
なぜ、この本をおススメしたかといいますと、
いま、スタッフWも読んでいるところだからです笑
まだ11巻の途中ですが、とにかくおもしろい! としか言えません。
三国志ほどメジャーではない物語ですが、
中国の北宋時代に繰り広げられる男たちの志にあふれた物語です。
水滸伝のお話自体は実話ではなく、中国の四大奇書のひとつを原典として
北方謙三独自の目線で描かれたストーリー。
読み始めたころは漢字2文字または3文字の男が
やたら登場してきますので混乱します。
しかも登場人物がやたらと多く、「この人いったい誰だっけ?」
となることも、しばしばあります。
が、それを踏まえたとしても、魅力的なストーリー展開でグイグイ読んでしまいます。
ひとつ、先に言っておきますが、この「水滸伝」の登場人物が
主人公となって活躍する続編的な「楊令伝」(ようれいでん)と
さらにその続編として「岳飛伝」(がくひでん)までがつながっております。
壮大すぎます……!
いえ、もちろん全部読まなくても大丈夫でしょう。
しかし、どっぷりとストーリーにはまり込んでしまった場合には
すべて読破することになることを
あらかじめ予言しておきます。
2.ソロモンの偽証 全6巻 著者:宮部みゆき (新潮文庫)
全6巻、と書きましたが、
第Ⅰ部 事件(上下)
第Ⅱ部 決意(上下)
第Ⅲ部 法廷(上下)
この3部に分かれています。
映画化されていましたので、そちらをご覧になられた方も多いかと思います。
が! ぜひ! 小説を読んでいただきたいです!
簡単なあらすじを紹介しますと、
ひとりの少年が、中学校の校舎内で遺体で発見される。
その少年の死をめぐり、さまざまな憶測が飛び交う中で
何が正しいのか? 何が間違っているのか?
事実を明らかにしたいという想いから
この事件に関わりをもつ生徒や大人を含め「校内裁判」を行うことになる。
こんな感じです。
ネタバレには、なっていないと思います。
宮部みゆきさんは、どの小説もすばらしく
ほかにも「模倣犯」や「火車」など秀逸なものばかり。
ドラマ化、映画化されている作品もたくさんあります。
どれを読んでもハズレはありませんが、
せっかくのまとまったお休みですので、
読み応えたっぷりのこちらをおススメいたします。
3. ミレニアム シリーズ 著者スティーグ・ラーソン (ハヤカワ・ミステリー文庫)
ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女(上下)が映画化された際に、話題になっています。
しかし、です。
わたしがおすすめしたいのは
ミレニアム2 火と戯れる女(上下)
ミレニアム3 眠れる女と教卓の騎士(上下)
このふたつ。というか4冊。
もちろんミレニアム1を読んでいないと、感情移入は薄らぎますので
シリーズ全編をおススメいたします。
かなりざっくりあらすじを書くと
ミカエルという雑誌編集者とリスベットという得体のしれない女がある事件に巻き込まれる……というものです。
正直なところ申し上げますと、わたくし、
あまり海外を舞台にした小説は読みません。なぜならカタカナの名前がたくさん出てくるのは
混乱するからです……(←アホすぎる理由ですみません)
ですが、そこをクリアして読み続けたいと思わせるほど
惹きつけられます。
とくに、リスベットの人生! ひどすぎる!
よくもまあ、こんなにひどい設定思いつくな!
ああ、これ以上は言えません。
わたしはこの本をホットカーペットの上で夢中になりすぎまして
ずっと同じ姿勢で読んでいたため、低温やけどになりました(←アホすぎる。part2)
そして、「シリーズ」と書いたのには訳があります。
この著者であるスティーグ・ラーソンは「ミレニアム」シリーズは10部で完結する話だと記していました。
ですが、突如心臓発作で亡くなってしまいました。
スティーグ・ラーソン名義で書かれた「ミレニアム」シリーズは3までです。
しかし、この世界観を失うにはあまりにも惜しい、ということで
第4部として「蜘蛛の巣を払う女」早川書房より発表されています。
著者はダヴィド・ラーゲルクランツ。
まだ文庫化されていません。(2016年12月19日現在)
この作品も、やはり素晴らしい。
全く別人が同じシリーズを描くなんて、どうなの? と読み始めは思いました。
ですが、進んでいくうちに、ストーリーに引き込まれていきます。
後半は少し足早な展開ですが(ストーリーの展開上足早にならざるを得ないのです)
著者が異なる、という点は
まったく違和感なく読めます。
よろしければこちらも、ぜひ手を取ってみてください。
今回は3作品、ご紹介いたしました。
3作品中2作品がサスペンス。
年末年始をハラハラして過ごしたい方はぜひ、読んでみてくださいね。
ちょっと偏ったセレクトでしたので、
次回はもう少し「心温まる」系をご紹介できればと思います!