カエル先生「髙橋宏和」のウフフ健康コラム vol.3「インフルエンザかもしれないと思ったら」

カエル先生「髙橋宏和」のウフフ健康コラム vol.3「インフルエンザかもしれないと思ったら」

ufufu.tv医療情報担当のカエル先生こと高橋宏和先生のコラムです!月1回程度の不定期更新の予定ですが、様々な医療健康情報を解説いたします!今回もインフルエンザについて!
※写真はイメージです。実際のインフルエンザの薬ではありません(^^;)

ウフフTVスタッフです!前回の記事で、インフルエンザの予防接種の必要性・有効性を先生にお話いただきました!要望接種はやはり受けた方がいいということを分かっていただいたと思いますが、インフルエンザ関連で、さらに私の周りではよくこんな話を耳にします!
「インフルエンザかなぁ?と思って病院に行ったら、簡易検査(迅速検査)をやったんだけど、陰性(インフルエンザではない)という結果だったのに結局具合悪くてもう一度病院に行ったらインフルエンザ!って言われた(ーー;)」、、、そこで、今回は「インフルエンザ簡易検査(迅速検査)」について髙橋宏和先生に話していただきました!

インフルエンザ簡易検査(迅速検査)って?
インフルエンザかもしれないとき、病院にかかると簡易検査(迅速検査)というものをやります。
これは免疫抗体反応を利用して、鼻の粘膜にインフルエンザウイルスがいるかどうかを確かめる検査です。

なんで検査をやるの?
検査をやる意味は、一言で言えば治療法の決定です。インフルエンザなのか、インフルエンザに症状が似ている他の病気なのかで治療法が違ってくるため、できるだけ正確に診断を付ける必要があります。
インフルエンザの症状が出始めてから48時間以内にインフルエンザの治療薬を用いると、ウイルスの増殖を抑えることができます。ウイルスの増殖を抑えられれば、症状が重症化させないで済んだり、まわりの人にインフルエンザをうつすリスクを減らせたりします。
発熱し始めてから12時間以内だと簡易検査(迅速検査)が陰性になることがあり、一方で発熱し始めてから48時間以上経つとインフルエンザの薬が効果を発揮しづらいため、発熱して12時間から48時間くらいが「検査のしどき」ということになります。
病院でインフルエンザウイルスの迅速検査を受けると8分ほどから10数分で結果が出ます。

インフルエンザの治療薬は?
簡易検査(迅速検査)が陽性なときや、検査は陰性でも経過や症状からインフルエンザの可能性が非常に濃厚なときには薬による治療を行います。
インフルエンザの治療薬には現在のところ下記のものがあります(いずれも商品名)。
・タミフル(飲み薬。5日間内服。原則として10歳以上の未成年には使用しない)
・リレンザ(吸入薬。5日間使用)
・ラピアクタ(点滴薬。原則1回)
・イナビル(吸入薬。1回使用)
・シンメトレル(内服薬。A型のみ有効)
また、場合によっては麻黄湯という漢方薬を処方する医師もいます。
どのような薬を使うかは患者さんの状況によって変わることもありますので、主治医と相談するとよいでしょう。

インフルエンザにかかったら学校や仕事はどうする?
インフルエンザの症状が出始めて3~7日は、咳などでまわりにウイルスをまき散らすと言われています。その間は外出は控えて、周囲にインフルエンザをうつさないようにしましょう。
学校保健安全法施行規則第十九条では、インフルエンザの場合は発症した後5日を経過し、かつ熱が下がって2日を経過するまでは原則として学校を休むことと定められています。

インフルエンザ簡易検査(迅速検査)は発熱から12時間〜48時間とおぼえましょうね!

参考サイト)
http://www.jacr.or.jp/topics/01influenza/influ02.html
・羽田ら『インフルエンザウイルス抗原迅速診断検査利用法―最適な検査時期についての1考察』(感染症学雑誌 H16年)
・厚生労働省サイト『インフルエンザQ&A』
・学校保健安全法 http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S33/S33F03501000018.html

12637204_975062125895109_1321502053_oカエル先生こと髙橋宏和(たかはしひろかつ)さんは、千葉大学医学部&松下政経塾出身の異色のドクター。

1992年麻布高校卒。1999千葉大学医学部卒、医師免許取得。神経内科医として同大附属病院、成田赤十字病院、下都賀総合病院、松戸市立病院に赴任。2008年千葉大学医学部大学院卒業。医学博士号取得。また医者という立場でありながら2008年松下政経塾に入塾し、「医療体制の再生/科学技術による高齢化社会の克服」について、実践的な研究・政策提言活動を行なう。2011年卒塾後は、松戸神経内科(千葉県)およびJCHO東京高輪病院で診療活動を行いながら、地域医療に関する講演活動などを行っている。著書に『松下政経塾 講義ベストセレクション 地方自治編』(共著)や、『3分診療時代の長生きできる受診のコツ45』(世界文化社)などがある。

2017年1月より月1回「渋谷クロスFM」に出演。
ブログ「カエル先生・高橋宏和ブログ」http://hirokatz.hateblo.jp/も更新中。

ぜひウフフTVのfacebookページにいいねをしてフォローしてくださいね(^^)

↑この記事をぜひシェアしてくださいね! (^^)ウフフ

こちらもどうぞ