カエル先生「髙橋宏和」のウフフ健康コラム Vol.5「しゃっくりが止まらない?舌を引け、耳を押せ」
カエル先生「髙橋宏和」のウフフ健康コラム Vol.5「しゃっくりが止まらない?舌を引け、耳を押せ」
ufufu.tv医療情報担当のカエル先生こと高橋宏和先生のコラムです!月1回程度の不定期更新の予定ですが、様々な医療健康情報を解説いたします!今回は「しゃっくり」についてです!突然ですがしゃっくりが止まらなくなったことってありませんか?
ウフフTVスタッフです!「しゃっくり」と言えば、息を止めるor「豆腐の原料は?」と聞く、、、なんていう訳のわからない民間療法とも言えない方法を今まで実践してきましたが、そのあたり、お医者様に教えてもらいましょう!
しゃっくりの止め方
まずはおすすめのしゃっくりの止め方から。
その1.舌を引く
ガーゼなどを手に持ち、舌を強く30秒ほど引く。
75%の人に効果あり
その2.両耳の穴を押す
短く爪を切った親指か人さし指を両耳の穴に入れ、強く30秒ほど押す。
こちらも75%の人に効果あり。
しゃっくりのメカニズ
しゃっくりは医学用語では「吃逆(きつぎゃく)」と呼びます。英語だとhiccup。
しゃっくりのメカニズムがはっきりと解明されたのは2003年とのことで、意外と最近ですね。
しゃっくりはのどの奥を走っている舌咽神経(ぜついんしんけい)が刺激されることがきっかけで起こります。舌咽神経が刺激されると脳の一部、延髄(えんずい)の中で電気信号が発生し、それが横隔膜と声門の連続的なけいれんを引き起こします。
民間療法あれこれ
一説には、しゃっくりの止め方には民間療法あわせて100種類以上あるとか。
よく言われるのは
・いきなりびっくりさせる
・コップの反対側から水を飲む
・息を止める
・なんどもつばを飲み込む
・水をごくりと音をたてて飲む
・胸とおなかの間、横隔膜あたりを強くおさえる
・飛び跳ねる
・腰をひねる体操をくりかえす
などです。
これらの多くはのどの奥に刺激を与えることによって舌咽神経へと刺激を送る方法です。
そのほかにも「柿のへた」を飲むとしゃっくりが止まるなんてことも言われていますが、試したことはありません。
おすすめのしゃっくりの止め方ご存じのかた、ufufu.tvまでお知らせください!
人類最長のしゃっくりは、なんと68年!
BBC newsのサイトによれば、人類最長のしゃっくりはなんと68年!
アメリカ・アイオワ州のチャールズ・オズボーンという男性は、1922年から1990年までの68年間、1分間に20回から40回のしゃっくりをしつづけたとか。
ほんとに止まらない場合には、やはり受診を
しゃっくりが止まらない場合、ごくまれに脳の異常が隠れていることがあります。
しゃっくりが止まらない場合、脳の中の延髄に腫瘍や脳梗塞がある可能性が考えられます。この場合には診察やMRI検査などを組み合わせて診断されます。
何日も何日もしゃっくりが止まらない場合には、念のため病院の受診をお勧めします。
参考文献)
近藤司「しゃっくり」標準治療と最新治療―メリット・デメリット 月刊 臨床神経学2005年No.4 p.464-465
参考サイト
『しゃっくり.com』『五本木クリニック院長ブログ 「しゃっくりを止める方法」医学的治療VS民間療法』『BBC news 「longest attack of hiccups」』
1992年麻布高校卒。1999千葉大学医学部卒、医師免許取得。神経内科医として同大附属病院、成田赤十字病院、下都賀総合病院、松戸市立病院に赴任。2008年千葉大学医学部大学院卒業。医学博士号取得。また医者という立場でありながら2008年松下政経塾に入塾し、「医療体制の再生/科学技術による高齢化社会の克服」について、実践的な研究・政策提言活動を行なう。2011年卒塾後は、松戸神経内科(千葉県)およびJCHO東京高輪病院で診療活動を行いながら、地域医療に関する講演活動などを行っている。著書に『松下政経塾 講義ベストセレクション 地方自治編』(共著)や、『3分診療時代の長生きできる受診のコツ45』(世界文化社)などがある。
2017年1月より月1回「渋谷クロスFM」に出演。
ブログ「カエル先生・高橋宏和ブログ」http://hirokatz.hateblo.jp/も更新中。
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