カエル先生・高橋ひろかつのウフフ健康コラムvol.8『7月は熱中症予防強化月間!』
カエル先生・高橋ひろかつのウフフ健康コラムvol.8『7月は熱中症予防強化月間!』
ufufu.tv医療情報担当のカエル先生こと高橋宏和先生のコラムです!月1回程度の不定期更新ですが、様々な医療健康情報を解説いたします!今回は「熱中症」についてです!
高橋ひろかつです。暑くなってまいりました!
熱中症がぐぐっと増えるのが7月。環境省によれば、7月はなんと、熱中症予防強化月間です!
今回は熱中症についてご説明します!
めまいや立ちくらみは熱中症の初期症状
暑い中にずっといて、めまいや立ちくらみ、顔のほてりなどを感じたら要注意!
熱中症の初期症状かもしれません。
熱中症が重症になると、筋肉の痛みやけいれん、さらにひどくなると意識がもうろうとしてきます。
意識がもうろうとしてきて、周囲の呼びかけにも答えられなくなったら迷わず救急車を呼んでください!
熱中症が疑われたら
めまいや立ちくらみ、大量の汗やひどいだるさなどの症状が出たら、涼しい場所に移動して服をゆるめ、体を冷やします。水分や塩分をしっかり補給して、安静にしてください。
大量に汗をかいた場合、汗から塩分が失われますので、スポーツドリンクなどもお勧めです。
しつこいですが、意識がもうろうとしてきて、周囲の呼びかけにも答えられなくなったら迷わず救急車を呼んで!
熱中症は「環境」×「からだ」×「行動」から
熱中症になる要素は3つ。「環境」と「からだ」と「行動」です。
「環境」とは、気温が高い、湿度が高い、風がない、など。屋外だけではなく、締め切った部屋の中も要注意です。
「からだ」は、脱水だったり二日酔いや寝不足だったりする体調面。同じ環境でも体調悪いと熱中症になりやすいです。高齢者や乳幼児も注意が必要。
「行動」は、運動や屋外作業などの要素。水を飲めない状況なども危険です。
「環境」、「からだ」、「行動」の3つの条件が悪くなると、熱中症が引き起こされます。
熱中症、2013年には40万人も!
熱中症は、けっして他人事ではありません。
朝日新聞デジタルの特集「熱中症」によれば、2013年には全国で40万人もの熱中症患者が出たそうです。
熱中症を避けるには?!
熱中症を避けるには、逆に言えば「環境」、「からだ」、「行動」を良い条件にすることが大事です。
日陰を選んで風通しをよくして温度や湿度を下げます。クーラーを適切に使うことも大事です。
睡眠を十分にとり、体調を整えましょう。無理な運動を避け、水分・塩分をこまめに摂りましょう。
『暑さ指数』とは?
突然ですが『暑さ指数』をご存じですか?
環境省『熱中症予防情報サイト』によると、暑さ指数は熱中症予防のためにアメリカで考え出された指数で、指数が高いほど熱中症リスクは大。暑さ指数は気温に湿度の要素と、地面や建物からの熱(輻射熱)の要素を加えた数字です。気温と同じ℃の単位であらわされ、同じ気温でも湿度が高いと暑さ指数が上がります。
暑さ指数が28℃(単純な気温ではないことに注意)を越えると熱中症患者が急増します。
ご自分の住んでいる地域の暑さ指数予測は環境省『熱中症予防情報サイト』の中の「暑さ指数(WBGT)の実況と予測」で見られますのでぜひチェックしてみてください!
参考サイト
環境省『熱中症予防情報サイト』
http://www.wbgt.env.go.jp/heatillness.php
朝日新聞デジタルシリーズ:熱中症(2)
http://www.asahi.com/articles/ASK615368K61UBQU00S.html?iref=pc_rellink
1992年麻布高校卒。1999千葉大学医学部卒、医師免許取得。神経内科医として同大附属病院、成田赤十字病院、下都賀総合病院、松戸市立病院に赴任。2008年千葉大学医学部大学院卒業。医学博士号取得。また医者という立場でありながら2008年松下政経塾に入塾し、「医療体制の再生/科学技術による高齢化社会の克服」について、実践的な研究・政策提言活動を行なう。2011年卒塾後は、松戸神経内科(千葉県)およびJCHO東京高輪病院で診療活動を行いながら、地域医療に関する講演活動などを行っている。著書に『松下政経塾 講義ベストセレクション 地方自治編』(共著)や、『3分診療時代の長生きできる受診のコツ45』(世界文化社)などがある。
2017年1月より月1回「渋谷クロスFM」に出演。
ブログ「カエル先生・高橋宏和ブログ」http://hirokatz.hateblo.jp/も更新中。
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